私のPCは空冷にしましたが、突如夫は簡易水冷にすると言い出しましてさんざん悩んだ挙句、ファンが3基搭載されているモデルならなんでもいいやと購入当時安く購入できたThermaltakeの簡易水冷ファンを購入しました。
Thermaltake Water3.0 360 ARGB Sync TT Premium Edition 開封の儀
多分、何度か簡易水冷を使ったことがある人であれば、この箱の写真をみてこの商品には手を出さないかもしれない。細かい理由は後述しますが、配線をよ~く見るとわかるかも(なんのクイズ)。
一度開封して取り出すともとに戻せないぐらいぎゅうぎゅうに詰め込まれています。
中身は簡易水冷本体、ファン3個、ブラケット、ケーブル類など。
ラジエーターのフィンは若干の曲がりがありました(特に右側1/3が割と表面やや折れてる)。一つ一つピンセットで修正しようかとも思ったのですが、面倒くさくなってそのまま付けました。精度はそんなに高くないです。
まともな簡易水冷であれば製造元はたいていAsetekなので、Asetekが作ってる製品の中で安かったTTのコレを買いました。
付属しているファンのケーブルが割と太目。FractalDesignのものよりやや太く硬かったので取り回しはちょっとしんどい。
アダプター、ネジ類、ファン分岐。
コントローラー、アドレサブルケーブル。多い…光る系が流行ってから無駄にケーブルが増えましたよね…
2020年9月末に注文したのですが、その時のAmazonの価格の半額ぐらいで手にしたのでほんっと値段だけで決めました。この製品に決めたからほかのファンもThermaltakeを使うか…という雪崩式決断に至ったので、優柔不断な夫にはよかったのかもしれないけど…
Thermaltake Water3.0 360 ARGB Sync TT Premium Edition Review
取り付けた写真を見ていただくとわかるのですが、ラジエーターとクーラーのパイプ位置がほかのメーカーと違って逆なんですよ。メーカーロゴを基準に取り付けると結構無理のある取り付けになるんです。
ロゴをはめ込みにするとかにすればフレキシブルに取り付け位置や向きを変えやすくなるのに!とか思いながらつけてました。
あと…なぜかラジエーターに取り付けるファンのネジがインチ!Thermaltakeのケースファンも併せて買いましたが、付属していたネジはミリなのになぜこの製品だけインチにしたんですかね?そして、ネジのピッチが短い!ファンの取り付けがかなりギリギリなんですよ。もうちょっとちゃんと咬むぐらいの長さがあってもよかったんじゃないですかね?
結局、ラジエーターは悩んだ挙句フロントに取り付けたので、表側だけでなく、裏側にもファンを取り付けてサンドして挟む形にしました。フロント側だけにファンを付けた場合、フロント吸気があまり仕事してなくて、ケース内のエアフローが悪かったのです。
デザイン
ロゴもシンプルなのでごちゃっとせず、わりと好きな仕上がりです。すっきりシンプルに黒で仕上げたいのであれば十二分に役割を果たします。
冷却性能
構成がほぼ同じ空冷のマシンと比較すると、CineBenchを回した時のトップの温度がだいたい3度ほど低い結果でした。あくまでCineBenchの一瞬での数値なのであまりあてにはなりませんが、やはり空冷より簡易水冷のほうが冷えるんでしょうね。
長くCPUを酷使したらより冷却性能に差が出てくるのかもしれません。
静穏性
ファンをどれだけ回すかで音は変わってくるけれど、12cmファンをMAXで3機回す=わりとうるさいですよ。我が家の場合はラジエーターをサンドして6機にしているので、より一層うるさいです。普段はだいたい半分ぐらいの動作に抑えて動かしているので、許容範囲内ってところ。
取り付けやすさ
冒頭で記載した通り、製品のレイアウト自体に若干難あり、ネジも改善が必要だと感じました。HDDをたくさん搭載していることもあり取り付けにはかなり苦慮しましたが、最小構成に近い構成で取り付けるのであれば特に難しいところはないと思われます。
製品的にトップではなくフロント取り付け前提で作られているとすれば、エアフローを真剣に考えないとグラボが全然冷えない状態になるので、扱いやすいかと言われればそうでもないのかも…
総評
3950Xを十分冷やしてくれる簡易水冷ファンだけど、癖ありなので組み込みに慣れてないと苦労するかも。シンプルデザインなので、組み込んでしまえば割ときれい。ファンのピンの精度はやや低く、しっかり刺さるものもあれば、緩いものもあるのでもうちょっと全体的に精度の底上げはお願いしたいところ。
購入した値段を考えればお得感があったので細かな部分は目をつぶろうかなと思えるレベル。もろ手を挙げておすすめできるかといわれると、微妙かも。取り付け位置を決めている場合、しっくりこないのであればロゴがさかさまになったりすることを考えると他の製品を候補にするほうがよさそうです。
コメント