Ryzen 9 3950Xでパソコンを組むにあたり、AMD側は純正のCPUクーラーを付属するのを断念するぐらいの発熱だと知り水冷にするかで悩んだのですけど、やっぱり空冷が好きなので、なんとか冷えるでもケースにも収まるファンはないものかと考えてThermalright SILVER ARROW T8にたどり着きました。
そもそもThermalrightを選んだのは昔と変わらず金属フィンが大変美しいから。金属加工が美しいとついつい買っちゃう癖、なんとかしたい。
Thermalright SILVER ARROWは4種類
Silver Arrow IB-E Extreme Rev. B、T8、TR4、130のラインナップ。スペックを簡単にまとめてみました。
Silver Arrow IB-E Extreme Rev. B
大きなヒートシンクと2発のファンでガンガン冷やす。でも大きいから入らないケースが出てくるかも。
Silver Arrow T8
IB-Eから比べるとヒートシンクの高さをちょっと抑え目に。ファンも1発でそれなりに冷やす。
Silver Arrow TR4
シリーズ史上一番大きなヒートシンク、ファンも力のあるファン1発でガンガン冷やす!高回転なファンが付属しているのでうるさいかも。
Silver Arrow 130
microATXとかのケース向け?高さ・サイズ制限はあるけれど、冷やしたい場合はコレ!
Thermalright SILVER ARROW T8 開封の儀
10年前ってCPUクーラーなんてせいぜい5000円未満ぐらいで買えたし、こんなに大きくもなかったんだけどね。改めて届いてびっくりなこの大きさ。
パッケージはなぜかアーミー風味。
ヒートシンクとファンが別々になって梱包されていました。ヒートシンクの間に取付金具の入った箱が詰め込まれています。
ファンとヒートシンク。なんでファンの色、こんな変な色なんだろう…noctuaも黒以外のラインナップはベージュと茶色だし、微妙過ぎない?
寄りでみてもこの何重ものフィンが整然と並んでて綺麗すぎるわけです。
付属品は箱の中に収められています。箱に袋…袋だけでいいんじゃない?
AMD用マウンタ、intel用マウンタ、それぞれの取り付け金具、防振用ゴム、ファン取り付け金具がついていました。
Thermalright SILVER ARROW T8 Review
ファンはださすぎてGERID solutionのSILENT PRO-14に変えました(純正のファンより風量がほんのり落ちます)。どうしてもレンガ色を入れたくなかったのだもの。付属するファンの色、何とかならないんですかね。
デザイン
ファンの色はともかくとして、ヒートシンクのフィンデザインはとてもきれい。取り付けた時のトゲトゲはパンクな感じですけども。
冷却性能
ファン1個でもヒートシンクのフィンが多いので放熱して冷えてくれています。3950Xでベンチを回し、てっぺん近くまで回ってても60度超えてない。ただし、グリスはシミオシのネコグリスを使い、CPUクーラーのほかにもケースファンをトップに吸気で仕込んでフレッシュエアーで冷えるようにしているので、結局はケース内の空気の流れに大きく左右されるだろうとは思う。
静音性
冷やそうと思えばうるさくなる、これは当たり前。ただ、CPUファンよりケースファンのほうがうるさく回るだろうと思うので何がうるさいのかはもはやわからない。
取付やすさ
ケースの広さなどを無視すればかなりシンプルに設計されているので取り付けしやすい。が、ケースやマザーボードのことを考えるとごく一般的なATXケースを使う場合、上部がかなり狭くなるので工夫しないと取り付けはかなり難易度が高い。きれいに取り付けようと思うのであればトップも外れるケースを使い、ケースファンを後付けするなど順番を考えて作業しないと難しい。
ほんと、Define 7でも天板にファンをつけるとめちゃくちゃキツくて天板外して作業しないと安全に取り付けできませんでした。
SILVER ARROW T8にはサイド両側にもファンを取り付けるための金具がついているので、最悪ファン3本立てにしようかとも考えていたのですが、左側はM/Bと干渉、右側は工夫すればつかないこともないけどメモリと干渉するのでファンは1本立てにしました。
それでも熱落ちせず稼働する程度には冷やしてくれるので、やっぱりThermalrightは期待を裏切りませんなぁ!
ケース内のエアフローさえちゃんと考えたら3950Xでも空冷でイケる!
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