ハイスペックスマホのようにサクサク動くわけではありませんが、Yahoo!カーナビや音楽アプリが普通に動いてくれているので別に困ってもいません。価格が価格ですしね。サクサク動くならもうあと2万円ぐらい追加してもいいかなとは思います。
MiTo用Androidナビのスペック
スマホとして捉えてしまうととても残念なスペックですが、ナビとして最低限の機能を使うためのスペックなので必要十分かなと。
型番:rockchip PX5
OS ::Android 11
CPU:ARM ARMv8(8Cores)
RAM:4GB
ROM:64GB
解像度:1024×600(PPI:254)
Bluetooth:5.0
Wi-Fiあり
PXシリーズはADAS(先進運転支援システム)対応など車載向けの位置づけのもの。Androidは2021/7現在最新のバージョンが入っています。
ちなみにベンチを回してみたらこんな感じでした。Single-Coreで96、Multi-Coreで333。5年ぐらい前のスマホを使っているような気分です。
この写真に写っている4G USBドングルとフロントカメラを除いて約3万円と考えるととても安いセットですよね。ナビ本体だけでなく、CAN-BUSアダプターまでついているわけですから。
価格を考えればよくできた製品だと思っています。あと1万円足してもうちょっと気持ちよく動くCPUが載っているものがあればそちらを選んでいましたが、MiToはレアすぎてなかったんですよ。数少ない選択肢の中で一番スペックがいいものがコレでした。
MiTo用Androidナビのレビュー
上記のスペックを踏まえた上で、VOXYで利用しているPioneer AVIC-ZH9990やもともとついていた純正オーディオとの操作感・利用感を比較していきます。
デザイン
MiToの純正オーディオ表からみると特殊形状ですが、実は引っこ抜くと1DINなのです。MiTo専用のAndroidナビも表は特殊形状に合うようにデザインされ内側もちゃんと1DINで作られているので、見た目を損なわず簡単に取り付けて使うことができています。
シルバーと黒を選ぶことができたのでシルバーを選びました。エアコンパネルと同じ色なので違和感なく収まっています。
スイッチ類も余ったサイドのスペースをうまく活用してくれており、ボリュームなどのボタンも一体感のあるデザインになっておりダサイという感じにはなっていません。
ヘッドライトを付けるとボタン部分が光りますが、これも色を自分で設定することができます。赤にに設定しておくと、MiToのほかのボタンの色と合致していて純正のような感じです。
先進感がある!とは思いませんが、少なくとも純正オーディオが入っているよりは新しく感じますよね(笑)
操作性
Android OSなのでスマホを触るのと同じ方法で操作が可能なのでPioneerのナビより圧倒的に操作がしやすいです。
物理ボタンもついているので、よく使うNAVIアプリを設定しておけばNAVIボタンで起動してきますし、MENUを押せばホームに戻るなどよく使うであろうボタンがちゃんと配置されています。しかもボタン自体も結構大きいので押しやすいんです。
特に音楽アプリは自分の好きな使いやすいアプリを使うことができるので、圧倒的にPioneerのナビより操作しやすく、ほんと快適です。
あと、音声認識は圧倒的にAndroidナビが上です。Pioneerのナビで音声認識がまともに動いたためしがないので、素直に感動しました。
ナビ性能
ナビはYahoo!カーナビを利用しています。無料で使えるナビの中では最強なんじゃないでしょうか。地図はいつも最新ですし、検索も遜色ないので今のところ困っていません。案内については精度の都合上少し遅れ気味な感じです。ここだけはPioneerのナビが勝っているところです。
遅れ気味の案内をするということを念頭に置いて使えば全然困りません。
画面表示
今どきの高解像度画面や有機ELとかではない、昔のパネルなので解像度もそんなに高くないです。7インチで地図が見えればいいので必要十分かなと。
サイズ的には8インチで作ることもできただろう代物なので枠ギリギリのサイズだったらなおよかったかなと。
AV性能
オーディオアンプとしては力量不足は否めないかと。ただ、スピーカーも純正のまま、ウーファーもない車なのでなんとも言えませんけど。明らかに音がひずむとかそんなことはなく、純正オーディオと同じようなレベルです。
特筆すべきはYoutubeやアマプラ・Netflixなどが電波さえあればこれ単体で楽しめること。Androidだからアプリさえ入れておけばいつでも楽しめます。
一応CDも聴けるしDVDも観ることはできますが、多分使わないだろうな。
CDを入れた時はこんな感じの画面。
DVDもプレーヤーがプリインストールされているので、普通にみることができます。リージョン設定する場所もあったので、もしかすると海外のディスクも読めるかも…?
音楽も動画もかなり便利なグッズです。
拡張性
ハード的な拡張性はUSBやBluetooth機器を接続することができるのでわりと高め。
ギアをRにいれるとちゃんと後ろの様子を映してくれますし、フロントビデオカメラを接続すればドラレコ兼ADASとしても利用できます。USBケーブルは合計3本ありますが、うち1本は4G USBドングルを接続して利用、もう1個もAndroidが認識するものであればなんにでも使えます。
SDカードも大容量のものが入るので、動画や音楽のデータを入れ放題。
よくわからないアプリを介して本体のディスクに音楽をいれなければならないPioneerのナビより圧倒的に拡張性は高いですね。
ちなみに、TPMSやTorqueもプリインストールされているのでハードさえ準備すればタイヤの空気圧やOBD2で拾える車の状態を表示することも可能です。
欲を言えばスマホと同じように本体へ直接SIMを挿すことができればUSBドングルなしに通信することができて快適だったかなと思うのでちょっと期待したいところ。技適の問題もあるし敢えて外してるのかもしれないですね。
ソフト的な拡張性についても、Androidなのでアプリを入れ放題なことを考えると相当高いですよね。現実的にナビとして使うことを考えるとナビアプリや音楽アプリ、動画アプリぐらいしか入れないと思いますが。
NAVITREE MiTo用Androidナビまとめ
今後、新車には2DINとかの概念なく、車種専用のナビが購入時につくような状態になってくるので、社外ナビの市場はどんどん縮小傾向になっていくのだろうなと予想しています。
日本のメーカーもそろそろ高性能なオーディオとジャイロ・GPSを組み込んだAndroidナビに移行していく方がよさげな気がします。
Pioneerが一応そういう商品出してるのですが、スペックが恐ろしく低いのか全く動きがよくないんです。スマホやタブレットは日々進化していきますし、その辺は他社のを利用してもらうことも含めて開発していくのがいいのかも。ソフトの開発の力がもうないのかもしれませんけど。
いずれにしても、オプション合わせても4万円でこれだけ使えるナビが手に入ってしまうと、10万~20万のナビに手を出そうとは思えなくなりますね。操作感もAndroidの方が今どきの感覚に合ってますし。
純正オーディオからナビに変更するに至っては、外車の場合はCAN-BUSアダプターなどいろいろなものを別途用意しなければならないことを考えるとほんと安上がりにナビ化できました。あとは壊れないことを祈るのみ!
コメント