自作組み替えの依頼を賜ったので、自作ケースZALMAN Z9 U3を購入。大前提として、ケースの質は値段に比例しますので、このケースの褒めているポイントも「この価格帯だったら」というのが文章の頭に付く。購入価格は6,600円。
ZALMAN Z9 U3を開封
とりあえず箱の下辺を開けてみるとリアが見えました。いいケースであればここが底になっていてすっぽぬくだけでするりとケースがでてくるように梱包されていることが多い。この手のブツを引っ張り上げて出そうとするとぎっくり腰になりますので、大人しくひっくり返すのが肝要です。
ひっくり返して出した図。入れる方向を変えるだけなら無料なので是非ともケース会社はすべて正位置になるように梱包すべきだよ。マヌケだから。
さて、袋を外しました。Zに見えるのがこのケースのポイントの一つらしいのだけど、この凹凸がむしろ私には不要である。
ZALMAN Z9 U3を観察
上部のフロント5インチベイに操作パネルやUSBコネクタなどを集結させているが、これはなかなかいい。5インチベイに合うように作られているので外して他のドライブを突っ込むことが出来るようにしているのでそこは評価できる。が、このベイ部分のパーツに関してはこのケースでしか使えないような作りになっており、汎用性がないという点においては残念なポイント。汎用性をもたせてパーツとして売れば意外と売れると思うのよ。
サイドはアクリルパネル仕様。蒼く光る仕様なので、それを見せないと!ということなのですが、最近むしろこういうケースしかなくて別に中を見せたいDQN仕様にしたくない人にとってはありがた迷惑な作りでしかない。
上部。メッシュ構造になっているので通風は抜群。上にもファンがついていてこれも蒼く光りますので、本当にもう鬱陶しい。
リア。リアスロットは自分でねじ切って穴をあける方式。それを埋めるためのパーツも2枚用意されていたけれど、安いケースはこういうのが多いよね。個人的にはやっぱり全部ねじ固定で外れる方式が好き。
サイドを開けてみたところ。バックパネルの裏は比較的スペースを多く取っているので、配線は取り回ししやすい。また、メッシュ構造やCPUファン部分は穴抜きされているので、ケースがめちゃくちゃ軽い反面、たわむ。というか、組んでみたときすでに微妙にたわんでいたのでこういう構造って諸刃の剣だよなぁ。
HDDベイは特殊構造になっていて、スコンと抜け落ちないのか?と思わんでもないが持ち運ぶわけではないから大丈夫なのだろう、きっと。個人的にSSDに関してもここに入れて一括管理したい人なのだけど、このベイに投入する為のネジはインチなのだが、SSDについてくるマウンタってミリの場合が多いので、ねじ切って入れるほかないんだよね。ミリネジも一緒にいれとけヨ。
なんでもかんでもメッシュにすればいいってもんじゃないと思っている理由は、掃除の大変さと風通りの道が作りにくいことにある。漫然とファンを回したって抜けて欲しいところの空気がちゃんと抜けなきゃ意味がないんだもの。
光学ドライブ側。一番下のベイには5インチ⇒3.5インチ変換トレーが付いていてここにFDDやSSDを載せろってことなんだけど、FDDを載せた場合SSDは背面にあるSSD取り付けポイントに載せるか、上記したとおりHDD部分に無理矢理突っ込むしかないので、SSDに関してはまだまだ作りが甘いケースだと思う。
評価できるポイント
- 比較的オーソドックスな作りなので初心者には作りやすいケース。
- 外も中も黒の塗装なだけでなく、用意されているネジも黒だった。
- 背面のスペースがしっかり取られているのでケーブルの取り回しがしやすい。
- 水冷にも対応しているので、比較的いろいろなことに対応がきく。
- この価格帯にしてはマトモ。
残念なポイント
- スペーサーがシルバー。なぜここも黒にしなかった?
- 5インチベイのコンパネに汎用性がない。またこれを外すとHDDのアクセスランプが確認できない。リセットボタンも使えない。
- SSDを複数設置する場合のことがあまり考えられていない。(AINEXなどのサードパーティーパーツを駆使しろってことですね)
- 構造上、あまりHDDは冷えない。
- メッシュが多いので埃の掃除が大変、喫煙者には向かない。メッシュが簡単に取り外せるような構造だったらいいのに。
- 説明書が日本語非対応。
諸刃の剣ポイント
- 軽いがたわむ
- 黒は綺麗だが指紋が目立つ、埃汚れも目立つ
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