7年半前に購入した東芝REGZAがいよいよ挙動不審になったきたため、少し前からテレビの買い替えを検討していました。東芝が組織として微妙な感じになっているので、東芝やシャープはちょっとはずそうかな、SONYあたりにしようかなぁなんて考えながら家電量販店に向かいました。
実はいま、テレビはモデルチェンジの時期なので旧モデルが安く買える時期なのです。洗濯機同様壊れて新モデルしかない高い時期に買うのは嫌なので、モデルチェンジ時期まで買い控えていました。来年まで確実につかえそうならもう1年待つのですが、月に1度程度フリーズするようになってきているので、もう1年は無理かなぁと判断しました。
有機ELにするかLED液晶テレビにするか
7年も経つと液晶パネルも相当な進化を遂げており、普通の液晶か4K液晶を選ぶかなんていう時代は1世代前の考え方になっており、今はもう有機ELにするか4K液晶テレビにするかのどちらかを選ぶような時代に突入していました。今回はメインのテレビを買い換えるということもあり、最先端の選択肢で迷うことにしました。(注:現在でも液晶TVで4Kでないものの選択肢もたくさんあり、有機ELや4Kテレビから比べると安価に購入することが可能です。)
有機ELとLED液晶の簡単な比較
画質
画質は圧倒的に有機ELが綺麗。もう、並べて見比べたら雲泥の差なぐらい綺麗さが段違い。有機ELは全ての色がくっきりはっきり発色されており、TVならではのうっすら白みがかった感じがほとんどないので、綺麗さに圧倒されます。特に黒が格段に綺麗。だからこそ他の色もくっきり見えるのでしょう。
視野角
有機ELは発光が強いので横からみてもほぼ綺麗な画像を見ることができます。液晶は昔から比べると視野角は広くなりましたが、やはり横からみると画質が落ちてしまいます。
ただ、有機ELは直射日光下では見づらくなる性質があるので、直射日光が注ぐ場所にTVを置く場合は液晶の方がベター(そもそも機械類を直射日光にあてて利用すること自体がNGですが)。
消費電力
本来の仕組みでいえば有機ELの方が消費電力は少なくなるはずなのですが、制御がまだあまりうまくないのか今はまだ液晶TVより消費電力が上です。SONYの有機ELと4K液晶(55インチ)で比較すると、有機ELの消費電力は4K LEDの1.6倍の消費電力となっています。
デザイン
有機ELは液晶と比べるとパネルが驚異的に薄く作ることができます。制御ユニット部分の厚みがどうしても出てしまいますが、TVのデザインは液晶よりも有機ELの方が薄く綺麗なものが多くなります。
パネルの寿命
液晶パネルの寿命は6万時間に対し、有機ELは3万時間といわれています。1日12時間視聴したとして、液晶パネルは5,000日(約14年)、有機ELは2,500日(約7年)となります。今後、寿命は延びていくだろうとおもわれますが、TVを1日中つけっぱなしにするような使い方をするのであれば有機ELは向きません。
価格
有機ELは新しい技術なため、LED液晶に比べ約2倍近い価格になってきます。まだまだLED液晶にくらべるとデメリットも多く、デザインと画質に2倍の価格差を払う価値があると考えるか否かが購入の分岐点になります。
選んだのは有機EL
共働きでTVを視聴する時間は1日平均6時間程度なので、パネルの寿命は14年程度になります。パネルの寿命はあまり問題になりません。今回の東芝のTV同様、パネルが問題になるというよりはむしろ、制御装置(メインボード)の故障の方が圧倒的に先にくるだろうと推測されます。
昨今のTV事情として、首振りできるTVがほとんど販売されていません。首振りさせようと思うとTVを動かせる壁掛け金具にTVを掛けるのが主流になってきます。ソファでテレビをみるだけなら動かない液晶TVでもいいのですが、キッチンからTVを見ようと思うと斜め横から眺める角度になるのでどうしても見づらいのです。賃貸なので、壁掛けはなるべく避けたいので斜め横からみても綺麗な有機ELにすることにしました。
でも、やっぱり最後の決め手になったのはあの圧倒的な綺麗さ。やっぱり綺麗な画質を楽しみたいと思っちゃうんですよねぇ。
SONYでもなくPanasonicでもなくLGにした理由
正直、韓国というお国はあまり好きではありません。ですので、冒頭でも記載したとおりSONYのテレビを買うつもりで家電量販店に行きました。が、この韓国嫌いを超えてでもLGのTVを購入したのには大きな理由があります。
リモコンが使いやすい
日本のリモコンに比べ、LGのリモコンはかなり使いやすく作られています。レーザーポインターのようにポインタで画面を操作できるので、番組表から番組を選ぶ際にもポインタを合わせて決定すればすぐに選択することが可能なのです。上下左右ボタンを押しながら移動させなくていいのでとても早い!
UIも使いやすい
番組表、メニュー画面等のUIが国内メーカーより使いやすいのです。何かを操作する際にUIの使いやすさというのは非常に重要なポイントで、特に最近は動画配信サービスをTV単体でも楽しむことができるようになっていますが、NetflixやAmazonプライムビデオ等の起動も早いし、操作も一番しやすいのはLGでした。
チャンネルの切り替えが早い
SONYとLGのテレビが丁度並んで店頭に設置されていたので、両手に各社のリモコンを握り締め同時に同じチャンネルに替えるテストを何度も行いましたが、チャンネルの切り替えも1秒程度LGが毎度早い。
デザインがスッキリしている
BOSEのホームシアターシステムをそのまま使うつもりなので、スピーカー押しの有機ELテレビは選択肢からはずしました。スピーカーが付いていなければすっきりとしたデザインになるのですが、その中で一番デザインがシンプルに感じたのはLGでした。
価格も安い
各社有機ELテレビの価格比較をしてもLGが圧倒的に安いです。自社パネルを使っていること、国内メーカーのブランド料を考えると当然安くなるでしょうけれど、機能的にもほとんど勝てない国内メーカーに最早お金を払う気はうせてしまい、LGを購入するに至ったのです。
LGが唯一国内メーカーに負ける機能
TVの録画機能は7年前のREGZAにさえ遠く及びません。追っかけ再生もできませんし、予約録画機能も相当バカです。テレビの録画をたくさん行うのであれば、Panasonicあたりのレコーダーとセットで買うのが無難です。
録画文化は日本が一番進んでいるのかもしれません。
日本メーカーは最早選択する理由がない
今回、店頭展示を散々試してみて改めて感じましたが、日本メーカーのパネルはほとんどLGから供給されたパネルをつかっていることもあり、パネルだけでいえばどこのメーカーもほとんど差がありません。差がつくとすればパネルの制御をどうおこなっているかで絵の出し方をどう味付けしているか、となります。
こだわる人が見れば結果SONYが綺麗、Panasonicが良いなどあるかもしれませんが正直ほとんど差を感じることができませんでした。
その中で国内メーカーというだけで金額設定も高く、そして日々の使い心地も悪いTVを進んでかう理由が見当たりません。強いているなら録画機能だけは圧倒的に賢いので、TV1台だけで済ませたいのであればその価格を支払ってもいいのかもしれません。
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