プリンター本体を売るために各メーカーは本体価格を下げて、インクでコストを回収する仕組みになって以来、純正インクの価格があまりにも高い。ものによってはセットインクを2パック購入すると本体金額を上回るものもあり、印刷コストを考えると消費者をコバカにしているのかと思われることもシバシバ。
年賀状の季節になり、純正インクを買うのか互換インクを買うのか大いに悩むところであります。一見、互換インクはお安いですが、利用する回数やシチュエーションによって正しく選択しなければ結果的に大損することになります。
純正インク・互換インクを利用する場合の注意点を踏まえながら、利用状況に応じておすすめな使い方を紐解いていきます。
互換インクでのプリンター本体の保証について
ショップにインクを買いに行くと、互換インクをご使用の場合保証が受けられなかったり、修理を拒否されることがありますと説明を受けることが多いですが、紙詰まり等のインクに関係のない修理であれば保証・修理を受けることができます。
ですが、インクに関しての故障が発生した場合は、対応が変わります。故障原因によるのでしょうが、互換インクを使ったことにより故障した場合は有償修理になったり、修理を拒否されることがあります。
互換インクの注意点
互換インクは安い代わりに詰まりやすい・色褪せするという特徴があります。
印刷した書類を長く保管しなければならない場合、写真を印刷することがメインの場合は互換インクを選択してはいけません。
とりあえずの印刷は必要だけれど、保管の必要性があまりないもの・色褪せしても大丈夫なものへの利用であれば必要十分な機能を果たします。
プリンターをほとんど利用しない場合
純正インクを利用!
互換インクは毎日のように利用していないとノズルが詰まります。暑中見舞い・年賀状程度にしか利用しない方は必ず純正インクを購入するようにしてください。
プリンターを長持ちさせるには、印刷しなくても月に1度は電源をいれてインクをプリンターに流すことでインクづまりを防ぐことができます。(ただし、インクは印刷しなくても減ります)
ほとんど印刷されない方は、プリンターを持たず外部に委託することを検討してもいいように思います(最近はコンビニのコピー機がとても進化しているし、年賀状等は郵便局含めどんどんいいサービスが安くなっています)。
文書メインで毎日のように印刷する場合
互換インクを利用!
互換インクの注意点を踏まえた上で使うのであれば大幅なインクコストのカットにつながります。但し、保管する必要性がある場合は、冷暗所で色あせしにくいよう文書を保管すること。
但しCanonのプリンターで互換インクを利用した経験を元にまとめると、2週間利用しなければノズルが詰まりました。毎日のようにという注意点はかなりタイトな日数であることを踏まえた上でインクをチョイスしなければなりません。
但し、文書がメインなのであればレーザーを導入することが望ましい。
写真メインで毎日のように印刷する場合
保管目的で印刷するのであれば純正インクを、その場限りでよければ互換インクを選びましょう。
最近の純正インクは長年保管してもあまり色褪せしませんが(冷暗所保管に限る)、互換インクは数年しないうちに褪色します。
まとめ
その場限りでのコストを追い求めると互換インクになりがちですが、利用方法をしっかりと見極めないと長期的にトラブルを引き起こすことになりかねません。互換インクから純正インクに戻すことは可能ですが、一度互換インクを使うとヘッドはどうしても詰まりやすくなります。
買い替えて簡単に設定しなおせるならよいですが、毎度ながら業者にやってもらっている等、プリンター本体の置き換えが大変なのであれば結果的に純正インクを使って本体を長持ちさせる方が安いかもしれません。
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